心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。 栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は冬の旬野菜「春菊」をピックアップ!ー今月の旬食材ー春菊お鍋の季節の名脇役として登場することが多い春菊。
独特な香りがあるので、苦手な人も多いかもしれませんが、この香りにこそ豊富な栄養成分が含まれています。その栄養成分は緑黄色野菜の中でもトップクラスともいわれています。
スーパーなどでは一年中出回っていますが、11月頃から2月頃にかけてが旬で、今の季節が一番美味しい時季です。
春菊の主な栄養素は?β-カロテン抗酸化作用があり、体内でビタミンAに変わるβ-カロテン。ビタミンAは目の機能や皮膚、粘膜の健康をサポートし、粘膜のダメージを回復する効果や免疫力を高める効果があります。また、肌荒れ予防の効果も期待できます。
ビタミンC皮膚や粘膜の健康を保ち、風邪予防にも重要なビタミンC。活性酸素を排出する抗酸化作用があるといわれています。また、シミやシワを防ぎ、傷や炎症の回復力を上げる効果もあるといわれています。
ビタミンKビタミンKには、カルシウム吸収をよくしたり、骨からカルシウムが溶けて血液に流れ出るのを防ぐ役割があり、骨形成に重要な働きをしてくれます。
αピネンヒノキや松などにも含まれているαピネンは、リラックス効果があるといわれています。森林浴をするとリラックスするのは、このαピネンの効果とされています。
ぺリルアルデヒド強い抗酸・殺菌作用がある香り成分。消化促進効果、食欲増進効果があり、胃腸の働きを助ける効果があるといわれています。
美味しい春菊の選び方や保存方法全体的に緑が濃く、鮮やかなもの、香りが強いもの、茎が太すぎないものを選びましょう。
購入後は湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包んで、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存を。春菊はいたみやすいので、2〜3日を目安に食べ切るのがおすすめ。
春菊の栄養を逃さず食べるコツとは?春菊に豊富に含まれているβ-カロテンは、脂溶性で油によく溶けるため炒めるとβ-カロテンの吸収率を高めてくれます。魚やお肉、ベーコン炒めと一緒に炒めて塩こしょうするだけで美味しくいただけます。
また、水溶性の栄養素であるビタミンCが豊富なので、ゆでると栄養素が流れてしまいます。
下ゆでする場合はゆで時間を1分以内など短くしたり、味噌汁やスープにして汁ごと飲める料理にしたりと工夫すると◎です。
春菊は加熱すると苦味が強くなる野菜なので、春菊の独特な香りが苦手な方は、生のままサラダにするのがおすすめ。汁物にする場合は、入れる順番を最後にして加熱時間を最小限に抑えると苦味やクセが出にくくなります。
脇役だともったいないくらい栄養素がぎゅっとつまった春菊。
鍋に入れるだけの食材になりがちですが、サラダやおひたし、炒め物など様々なレシピで挑戦してみてください。