2021/12/20

FOOD

旬食材辞典|冬野菜の「芽キャベツ」は小さいのに栄養価が高い優秀野菜!

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心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく連載。 
栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は冬の旬野菜「芽キャベツ」をピックアップ!


ー今月の旬野菜ー
芽キャベツ
キャベツと聞くと、「春野菜?」と思いがちですが、コロンと見た目可愛い芽キャベツはまさに今が旬。おいしいだけでなく栄養価も高く、あらゆる栄養素が含まれています。
緑黄色野菜に分類され、キャベツとは同じアブラナ科ではあるものの別物。葉の付け根の部分にできる『わき芽』が結球したものです。


芽キャベツの主な栄養素は?

ビタミンC
抗酸化作用があるといわれているビタミンCは、160 mg含まれており、実はレモンと比べても芽キャベツの方が多く含まれています。一般的なキャベツと比べても約4倍のビタミンCが含まれています。
タンパク質
代謝を助けてくれるタンパク質も豊富。お肉や卵などが苦手な方にもおすすめ。
ビタミンB群
ビタミンB6は100gあたり0.3mg含まれています。ビタミンB群は、主にタンパク質の代謝に役立つ栄養素。タンパク質を有効に使えることで、美肌や美髪にも期待できます。
食物繊維
水溶性食物繊維、不溶性食物繊維どちらも豊富に含まれているため、食物繊維が不足しがちな現代人にもぴったり。
ビタミンK
ビタミンKは、血液凝固に関わる重要な栄養素といわれています。不足すると、血液の凝固に時間がかかり、出血が止まりにくくなる場合が。また、丈夫な骨を作るために必要な栄養素でもあります。

ほかにもカロテン、カリウム、ビタミンE、カリウムなどさまざまな栄養素が含まれているため、ぜひ積極的にとりたい野菜です。
ビタミンやカロテンは目の角膜を修復して疲れを癒すともいわれているため、PCやスマホで目が疲れているという人にもぴったり。


芽キャベツの栄養を活かすには?
特にビタミンCが豊富に含まれているビタミンC。ビタミンCは水溶性ビタミンなので、水にさらす時間やゆでる時間が長いと水に溶け出してしまいます。
そのため、栄養を丸ごと摂取できるスープや蒸し料理がおすすめ!


芽キャベツの保存方法
保存する場合は洗わずそのままにして、乾燥しないように湿らせたキッチンペーパーに包み、保存袋などに入れて冷蔵庫の野菜室へ。包んでいるキッチンペーパーをこまめに取り替えれば、5〜6日は保存できるといわれています。
冷凍する場合は必ず下茹でを。包丁で下側に切り込みを入れてから茹でると火が通りやすくなります。
茹でた芽キャベツは水分をきってから冷まし、小分けにして保存袋に入れて冷凍庫へ。解凍するときは、常温で自然解凍してから料理をしましょう。


芽キャベツを簡単に取り入れるなら、シチューやポトフ、煮込み料理やミネストローネなどに使うのが定番。バターで軽くソテーしてメインディッシュの付け合わせにしたり、パスタの具材にしたりしてもOK。
下ごしらえが簡単で、丸ごと1個いただける芽キャベツは甘みが強く、料理の彩りにもなり栄養価も高いすぐれもの。
寒い時期にしか出回らないので、冬はたくさん料理に活用して味わってみて。

Text by Sonomi Takeo