2024/05/24

FOOD

旬食材辞典|栄養たっぷりの「スイカ」で水分補給を!

心も体も喜ぶ、旬の野菜を紹介していく人気連載。 栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は夏が旬のフルーツ「スイカ」をピックアップ!


ー今月の旬食材ー
スイカ
夏といえば、スイカ!体の熱を冷ます作用があり、夏バテ防止におすすめのフルーツ。また、スイカの果汁から発見されたアミノ酸であるシトルリンとカリウムなどのミネラルが多く含まれているため、利尿作用や老廃物の排出を促し、むくみの解消や高血圧の予防にも効果的といわれています。赤い果肉にはカロテンとリコピンが含まれているため、抗酸化作用もあります。


スイカの主な栄養素
ビタミンC
抗酸化作用が高く、皮膚や細胞のコラーゲンを作るために欠かせない栄養素。夏の強い日差しによる肌荒れやシミ予防にもつながります。水に溶けやすい水溶性ビタミンのひとつ。
カリウム
体内の余分なナトリウムを排出しようとするため、身体のむくみ改善や血圧の改善に役立ちます。
ビタミンA
ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を健康に保つ効果があります。そのため健康的な肌を保ち。免疫機能を維持する作用が期待できます。
β-カロテン
β-カロテンは抗酸化作用が多い栄養素。皮膚や細胞の健康を保つのに役立ちます。また、トマトと同じくリコピンも多く含まれています。
シトルリン
スイカなどのウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸の一種。血管をしなやかにする作用があり、血流改善や動脈硬化の緩和が期待されます。


スイカの栄養素を効果的に摂取する方法
スイカの皮近くには栄養素が多く含まれているため、できるだけ皮のギリギリまで食べるのがおすすめ。
また、冷やしすぎると甘みが減少してしまうため、適度に冷えてるくらいを目指すといいでしょう。


美味しいスイカの選び方
スイカを選ぶときのポイントは、
・皮の黒と緑の縞模様がくっきりしている
・ずっしりと重く、ツル付きはツルが緑色
・ツルの付け根周辺が少しへこんでいる
など。カットスイカの場合は、果肉がきれいな赤色で種が黒く、果肉が締まっているものを選びましょう。


スイカの保存方法
<丸ごとの場合>
スイカは、丸ごとの状態では冷暗所の保存がおすすめ。
理想的な保存温度は12〜15度。冷房の効いた部屋や北側の部屋など涼しい場所に置くことが推奨されています。

<カットしたスイカの場合>
カットしたスイカは、ラップで包んで冷蔵保存を。皮が厚いため丸ごとの場合は日持ちがしますが、カットすると劣化が早いため早めに食べ切りましょう。
<カットして冷凍保存する場合>
食べきれない量がある場合は、ひとくちサイズにカットして冷凍保存を。冷凍したスイカは、半解凍の状態でシャーベットのようにして食べたり、スムージーにすると美味しくいただけます。


もう少ししたら、暑い夏がやってきます。水分をたっぷり含むスイカは、水分補給に最適です。しかもさまざまな栄養素が含まれているため、積極的にいただきたいフルーツです。



<参考文献>
健達ネット
果物ナビ


Text by Sonomi Takeo