心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は1〜3月が旬の「タンカン」をピックアップ!ー今月の旬食材ータンカンタンカンはみかんの2倍のビタミンCが含まれているとされていて、柑橘類の中でも最もビタミンC含有量が多いとされています。旬の時期は1〜3月頃。沖縄県や鹿児島県を中心に、屋久島や奄美大島などの温かい地域で栽培。果肉はやわらかくジューシーで、柑橘類の中でも酸味が少なく、甘みの強い果物です。
タンカンの主な栄養素は?ビタミンCタンカン1個で1日に必要なビタミンCが摂取できるといわれているほどの含有量。抗酸化作用があり、アンチエイジングに効果が期待できます。また、ストレスへの抵抗力がアップしたり、免疫力向上のサポートもするともいわれています。
クエン酸疲労回復のほか、血流の改善、基礎代謝アップ、肝臓の機能改善などに役立つといわれているクエン酸。
ビタミンP/ヘスペリジンビタミンPはビタミンCの吸収を助ける働きをしてくれます。皮をむいたあとに見える白い筋に、ビタミンPは含まれています。ヘスペリジンはみかんなど柑橘類に含まれる天然成分で、ビタミンPの一種。末梢血管を強くする作用のほか、高脂血症を予防する作用などがあることも報告されています。
β-カロテン抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富。老化防止やアンチエイジング、風邪やがん、生活習慣病の予防の効果が期待できます。また、β-カロテンは体内でビタミンAに変換し、夜盲症、視力低下を防ぐ効果も。
タンカンの栄養を効率的に摂取する方法そのまま食べるのが一番ですが、細かく切った皮を温かいお茶としていただくのも美味しい。お風呂に入れれば体の内側からぽかぽかしてきます。朝は生搾りジュースにしても、そのまま丸ごと栄養を摂取できるのでおすすめ。
美味しいタンカンの見分け方新鮮なタンカンを選ぶポイントは、
・皮が濃いオレンジ色・持った時にずっしりとした重さがある・皮はかためよりやわらかめ・大きさは小さめのほうが甘みが強いなど。
皮にすり傷がついていることがありますが、味にはあまり影響はありません。
タンカンの保存方法直射日光などを避けて、冷暗所で保存を。箱買いなどをして大量に買った場合は、新聞紙を水に濡らし、ビニール袋の中に濡れた新聞紙を敷いたら、タンカンを入れます。タンカンの上に別の濡れた新聞紙をかぶせて、ビニール袋を閉じて冷蔵庫のチルド室で保存を。
新聞紙が乾いたらまた濡らして乾かないようにしましょう。
あまりスーパーで見かけない果物ですが、美肌に効果的な栄養素がたっぷりのタンカン。タンカン独特の濃厚な甘さは、そのまま食べる以外にもジャムなどにしても絶品です。お取り寄せなどでも買えるので、ぜひ一度チェックしてみて。
<参考文献>いっちばBOTANICA果物ナビ