2022/11/15

FOOD

旬食材辞典|美肌やお通じ改善に!「キウイ」は女性にうれしい効能がいっぱい

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心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。
今回は秋〜冬にかけてが旬の「キウイ」をピックアップ!


―今月の旬食材―
キウイ
国内産のキウイの旬は11〜4月頃。ニュージーランドの国鳥であるキウイに似ていることから名付けられたフルーツです。キウイはビタミンCがたっぷり。そのほかビタミンEやミネラル、腸内環境を整えてくれる食物繊維など、美肌や疲労回復に役立つ栄養素が豊富。熟すと甘みが増し、シャキシャキとした食感が魅力です。


キウイの主な栄養素は?
食物繊維
腸内環境を整えてくれる食物繊維。キウイの食物繊維の含有量は、フルーツの中でもトップクラス。水溶性食物繊維、不溶性食物繊維のどちらも含まれています。
ビタミンC
肌の構成要素であるコラーゲンを作り出し、サポートしてくれるビタミンC。抗酸化作用もあるため、シミの原因となる活性酸素を取り除く効果も。
カリウム
人の体にとって必要なミネラルの一種で、ナトリウムを排出する働きがあるカリウム。塩分の取りすぎを調節してくれるのに役立ちます。
アクチニジン
アクチニジンはキウイだけに含まれるタンパク質分解酵素。調理前のお肉を柔らかくしてくれたり、食べ物の消化を促す働きがあります。
ビタミンE
水洗いや加熱による損失が少ない脂溶性ビタミン。抗酸化作用があり、別名「若返りのビタミン」と呼ばれています。
ビタミンB6
ビタミンB6は、主にアミノ酸の代謝をサポートする作用があります。また、皮膚の抵抗力をアップしたり、赤血球のヘモグロビンの合成にも関わっている栄養素です。
葉酸
ビタミンB群のひとつで、水溶性のビタミン。赤血球の生成をサポートするので、「造血のビタミン」と呼ばれることも。細胞の分裂や成熟にも関与しているため、妊娠中は積極的に摂りたい栄養素です。


キウイの栄養素を効率的に摂取するには?
目的に合わせてキウイの種類を選ぶ
キウイは、果肉の色によって栄養成分が異なります。腸内環境をととのえたいのであれば、食物繊維が豊富なグリーンキウイ、美肌を目指したいのであれば、ビタミンCが豊富なゴールドキウイを選びましょう。
糖質が少ないのはグリーンキウイ
キウイは脂質がほとんど含まれないので、ダイエットには向いています。ただ糖質は含まれているので、朝か昼などの活動量が多い時間に食べるのがベター。グリーンキウイのほうがゴールドキウイよりもカロリー、糖質共に少ないのでダイエット中はグリーンキウイを選ぶといいでしょう。
食べすぎなければ夜キウイは美容に効果的
キウイは老化の原因になってしまう活性酸素を抑制する働きのあるポリフェノールやビタミンEが豊富。美肌に効果的なビタミンCも多く含まれており、寝る前に食べれば寝ている間にビタミンCが成長ホルモンに加わり、コラーゲンの手助けにつながります。カロリーも控えめなので、食べ過ぎなければ夜食べると美容効果が期待することができます。


美味しいキウイの選び方
キウイを選ぶときのポイントは、
・きれいな楕円形
・皮の色が明るい薄茶色
・表面に傷がないもの
・全体にうぶ毛が密集しているもの(うぶ毛の有無は品種による)
など。

部分的にへこみや変色があるものは避けましょう。
ヘタを押して少し弾力があると食べごろ。さらに追熟が進むと傷みやすくなるため早めに食べ切るのがおすすめです。


キウイの保存方法は?
<かたい場合は常温保存>
完熟前のキウイは、食べごろになるまで常温において追熟させましょう。冷蔵庫で保存すると追熟が止まってしまいます。
キウイをまとめてポリ袋に入れて、直射日光やクーラーが当たらない室内で完熟するまで常温保存を。
<完熟したキウイは冷蔵保存>
すぐに食べられない場合や完熟したキウイは、乾燥を防ぐためキウイをペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。
<完熟してもすぐ食べない場合は冷凍保存>
完熟してもすぐに食べられない時は、丸ごと冷凍保存がおすすめ。生とは食感が変わりますが、シャーベットのように楽しめます。
キウイを洗って、ペーパータオルで水気を拭き取ってから、1個ずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れ、なるべく空気を抜いて密封を。冷凍で1カ月ほど保存が可能です。
解凍するときは、冷凍庫から出して10分ほどでシャリシャリとした食感のシャーベットができあがります。甘みを感じにくくなっているため、砂糖やはちみつなどをかけて食べても。
そのままスムージーにしても◎です。
常温解凍の場合は、放置すると劣化につながるため、注意して様子を見ながらいただきましょう。

クセがないため、大人も子どもも楽しめるキウイ。
特に美肌に効果的なフルーツとして人気なので、アンチエイジングのケアとしていただくのにも最適。さっぱりとした味わいは食後のフルーツとしてもぴったりです。
旬の時期に美味しいキウイを堪能してみて。




<参考文献>
ほほえみごはん
ゼスプリ公式ページ

Text by Sonomi Takeo