心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。 栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は冬〜早春の旬、「水菜」をピックアップ!―今月の旬食材―水菜水菜の旬は、冬から早春にかけての12月〜3月。ほぼ通年、スーパーなどでは見かけることはできますが、2月頃はやわらかく、味わいが増しておいしくなる季節。京都では「水菜が並び始めると冬本番」といわれるほど、旬の水菜は冬の到来を告げる京都の伝統野菜として、古くから親しまれてきました。肉や魚のくさみを消してくれるため、鍋でよく登場する野菜ですが、最近ではサラダや付け合わせとしても人気。シャキシャキとした食感が魅力です。
水菜の主な栄養素は?ビタミンC抗酸化作用があり、有害な活性酸素から体を守る働きがあるので、風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があるといわれています。
β-カロテンβ-カロテンは体内でビタミンAに変化して、頭髪、粘膜や皮膚の健康維持や、視力維持、喉や肺など呼吸器系を守る働きがあります。
葉酸造血作用のある葉酸は、貧血予防に効果的。また、細胞の生産や再生を助けるため、皮膚の健康維持や体の発育にも欠かせない栄養素です。
カルシウム骨や歯の形成に必要不可欠なカルシウム。骨粗しょう症の予防だけでなく、精神を安定させる働きもあるので、イライラ解消にも効果的。
カリウムカリウムは骨の成長や身体の成長には欠かせない栄養素のひとつ。また、ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂りすぎを体内で調節してくれます。
水菜の栄養素を効果的に摂取する方法水溶性の栄養素であるビタミンCは、下処理の仕方によってはビタミンCが減ってしまいます。水に長い時間さらしてしまうと栄養素が逃げてしまうので、下処理するときは水でさっと洗う程度にするのがポイント。
生で食べるであれば栄養が逃げにくいサラダが良いですが、ゆでる場合は逃げ出したビタミンCも一緒に食べることができる鍋やスープ、味噌汁がおすすめ。
美味しい水菜の選び方水菜を選ぶ時のポイントは、
・葉の緑が鮮やかで濃い・茎の重量感がありしっかりしている・葉先までみずみずしくハリがあるなど。
水菜は根元から悪くなっていくため、根元のチェックが大切。根元の色が悪かったり、葉がしなしなで乾燥していたりするものは鮮度が悪いかもしれないので避けましょう。
水菜の正しい保存方法は?<冷蔵保存の場合>水菜は乾燥しやすく葉がすぐしなしなになってしまうため、新聞紙などで包み、ビニール袋に入れて野菜室で保存を。また、根元の部分に湿らせたキッチンペーパーを巻いておくと乾燥の加速を防ぎます。
カットする場合は、水菜をサッと洗い食べやすい大きさに切り、水分を拭き取る。キッチンペーパーを保存容器に入れてから、切った水菜を入れます。上からキッチンペーパーをかぶせて蓋をして、冷蔵庫で保存を。キッチンペーパーはこまめに確認し、濡れていたら取り替えを。
<冷凍保存の場合>水で洗い、食べやすい大きさに切ってから水分を拭き取り、ジップ式の袋に入れて冷凍を。冷凍した水菜は生ではなく炒め物や汁物など、加熱してから食べましょう。1カ月ほどもつので、大量に購入したときに便利。
水菜はクセがないため、さまざまな調味料に合います。サラダのほか漬物やおひたしもおすすめ。和洋中とどの料理にも合うため、スープや鍋、ささっと炒め物、煮物などかなり万能。いろんな水菜料理を楽しんでみてください。
<参考文献>ふるさと納税DISCOVERYウェザーニュースH2株式会社