心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は秋〜冬にかけてが旬の「マッシュルーム」をピックアップ!―今月の旬食材―マッシュルームピザやパスタなど、洋風の料理に活躍するマッシュルーム。クセがなく食べやすいので世界中で人気の食材です。
旬の時期は10〜12月頃で、岡山県や千葉県、茨城県などで栽培されています。カサの色の違いによって種類が分けられており、日本では主にホワイト種、ブラウン種が流通されています。ホワイト種は上品で柔らかい味が特徴。ブラウン種は香りが強く、風味が濃厚なのが特徴です。
マッシュルームの主な栄養素は?ビタミンB1糖質のエネルギー代謝にかかわっている栄養素。疲労回復を助ける効果があると言われています。水にも溶けやすいので、煮汁も一緒に食べられる料理にすると効果的。
ビタミンB2ビタミンB2は、脂質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミン。脂質が新しい細胞を作る手助けをすることで、皮膚や粘膜などを健康に保つことができます。
ビタミンDカルシウムの吸着を高める骨の健康に欠かせない栄養素。免疫力アップに効果的と言われています。
ナイアシンアルコールの分解に欠かせないと言われているナイアシン。ビタミンの一種で、糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関わり、エネルギーを作るのに欠かせない補酵素として働きます。また、皮膚や粘膜などを健康に保つ働きもあります。
カリウム体の水分バランスを保ち、ナトリウムを排出して、正常な血圧を保つ効果が期待できます。体内の余分な塩分を排出することから、むくみの解消にも役立ちます。
食物繊維腸内環境をととのえてくれる食物繊維は、便通を促して便秘解消に役立ちます。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
マッシュルームの栄養を効率的に摂取する方法・生でいただくビタミンB群など水溶性の栄養素が多く含まれるマッシュルームは、生で食べることで効率よく栄養素を摂取することができます。マッシュルームはきのこの中でも唯一生食できるきのこ。薄切りにしてサラダに加えるのがおすすめ。レモン汁をかけると変色防止ができます。
・スープや煮込み料理にする煮汁に流れ出たマッシュルームの栄養を無駄なく摂取するためには、煮汁ごと食べられる料理がおすすめ。スープやシチュー、トマト煮込みなどの料理なら、煮汁も一緒にとれるので栄養を無駄なくいただけます。
美味しいマッシュルームの選び方新鮮なマッシュルームを選ぶ時のポイントは、
・表面に傷がないもの・かさがすべすべして、よくしまっているもの・かさが開きすぎてないもの・切り口がきれてないものかさが開いていたり、表面に水分が浮いているものは鮮度が低下している証拠なので注意しましょう。
マッシュルームの保存方法マッシュルームなどきのこ類は水洗いしないのがポイント。水洗いをすると食感や風味の低下につながります。汚れが気になる場合は、乾いたふきんなどでふきとりましょう。
<冷蔵保存の場合>ひとつずつペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて口を縛って冷蔵庫で保存を。軸の切り口やかさにレモン汁をつけておくと変色防止&殺菌効果により、長持ちします。
<冷凍保存の場合>冷凍保存をする場合は、薄切りにしてから保存袋に入れて、平らに並べて冷凍庫へ。食感は失われてしまうので、スープや煮込み料理、細かく刻んでソースなどに活用するのがおすすめ。
<干して保存の場合>スライスしてからざるに並べて、風通しのよい場所に置いておき、時々上下を返しながら数日干すことで、栄養や旨味が凝縮されたマッシュルームになります。
見た目もおしゃれになり、ちょっとしたお酒のおつまみにぴったりのマッシュルームは、ホームパーティなどでも活躍。低カロリーで栄養も豊富なので、常備食材としていかがでしょうか。味やクセがなくさまざまな料理に活用しやすいので、いろんなレシピで試してみてください。
<参考文献>まごころケア食野菜ナビ