サステナブル、エシカル、エコ…どれも地球に配慮している言葉ではあるけど、それぞれの言葉の意味を理解している?サステナブルは以前の記事で紹介済みですが、ではエシカルとは?
ここ数年で「エシカルファッション」などという言葉がメディアを賑わしてきましたが、エシカル「ethical」は倫理的、道徳上という意味の形容詞です。つまり簡単にいうと「良心的に考えよう」ということ。そこに法律的な決まりはありませんが、環境、社会、人に優しい消費をすることをエシカル消費と言うわけです。
ではエシカルファッションとはー
生産に関わるすべての人と地球環境に配慮したファッションを指します。
2013年に起きたファッション史上最悪とも言われる大事故を覚えていますか?バングラディシュの「ラナ・プラザ」というビルが崩壊し、死者1134人、負傷者2500人以上にものぼる大惨事です。当時このビルには、欧米のファストファッションを支える縫製工場が入っていて、犠牲となった人の多くは、安い賃金で過酷な労働を強いられていた若い女性たちだったのです。
グローバル展開しているファッションブランドらが、労働者を低賃金、そして劣悪な環境で働かせていました。18歳から35歳の若い女性たちの中には妊娠していた人もいたと言います。しかし彼女たちは貧困にあえぎ、職を失うことを恐れて働き続けるしかなかったのです。
こうした事件を背景に、近年ではファストファッションから有名ブランドまで、さまざまな企業が「エシカルファッション」に取り組み、人と環境に優しいファッションを提案するようになったのです。
エコとは、生態学を意味する「ecology」と経済を意味する「economy」の二つの言葉からきた言葉で、つまりは「環境に良い」ということです。
どの言葉も地球に配慮している点においては共通ですが、
「サステナブル=暮らしを維持していくこと」「エシカル=環境、社会、人に対して思いやる気持ちを持つこと」「エコ=環境に配慮していること」、そんな使い分けができるのではないでしょうか。