心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は春の旬食材「さわら」をピックアップ!ー今月の旬食材ーさわら主に関西地方で獲れるさわらの旬は、3〜5月。体の必須の栄養素であるDHAや中性脂肪の低下・動脈硬化の予防につながるEPA(エイコサペンタエン酸)などがたっぷり。タンパク質やビタミンB2も多く含まれているため、疲労回復、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ硬化が期待できます。
さわらの主な栄養素DHAやEPADHAやEPAは血管の柔軟性を保ち、血液をサラサラにして流れをよくする働きをします。そのほか、中性脂肪の低下や血栓を防ぎ、資質異常症や高血圧、動脈硬化の予防にも効果があるといわれています。また、緑茶とDHAを一緒に摂ると脳の老化予防になるともいわれています。
カリウムミネラルのひとつであるカリウム。利尿作用があるため、体内の過剰なナトリウムを排出。肝臓でナトリウムが再吸収されるのを防ぎ、血圧が上がるのを抑えます。
ビタミンB2ビタミンB2の効能には三大栄養素がエネルギーになるための補酵素の役割があり、中でも脂質の代謝に大きく関わります。作られてしまった過酸化脂質を分解し、動脈硬化や老化を予防する効果があります。
ビタミンB群さわらにはビタミンB2以外にもビタミンB16やB12、ナイアシンなども含まれています。ビタミンB群の各栄養素はそれぞれに働きや効能があり、主に三大栄養素の代謝を促してエネルギーの生成をサポートする効能があります。
さわらの栄養素を効率的に摂取する方法生か、加熱調理するなら汁物でさわらに含まれるDHAやEPAは加熱すると流出しやすいので、効果的に摂取するなら生で食べるのがおすすめ。加熱調理する場合は煮汁こと食べる煮物や汁物にするといいでしょう。
美味しいさわらの見分け方切り身で売られている場合がほとんどのさわらは、以下のポイントをチェック。
・身が崩れていない・血合いが鮮やか・皮にハリがありみずみずしさがある・模様がはっきりているものなど。
まるごと1尾の場合はおなかがふっくらしていて、からだが銀色に光っているものを選ぶ
といいでしょう。
さわらの保存方法<冷蔵保存の場合>1. さわらの表面についている水気をキッチンペーパーでしっかりと拭き取る。
2. 空気に触れると雑菌が繁殖する可能性があるので、ラップでしっかり包んで空気に触れないようにする。
3. ジッパー付きの保存袋に入れてチルド室で保存を。
冷蔵保存の場合、内臓付きや刺身は1日、切り身の場合は3日以内、醤油や味噌で下味をつけている場合は5日以内を目安に食べ切りましょう。
<冷凍保存の場合>1. 冷凍保存と同様に、水気をしっかりと拭き取る。
2. ラップでしっかりと包む。
3. ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫へ。
冷凍保存の場合、切り身は2〜3週間程度を目安に食べ切りましょう。
さわらは春に多く収穫されることから、「春を告げる祝い魚」として、日本古来から重宝されてきた魚。タンパク質も豊富なのでダイエットにも向いています。
塩焼きや煮魚、お刺身などさまざまな調理方法で楽しめます。春の訪れを祝う気持ちで味わってみてください。
<参考文献>ふるさと納税DISNOVERY良好倶楽部