心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は冬の旬野菜「柚子」をピックアップ!―今月の旬食材―柚子柚子がスーパーに出回る時期は、11〜2月頃。カリウムやビタミンC、クエン酸が豊富で、風邪予防や疲労回復、美肌効果があるといわれています。また、古くから12月の冬至の日に柚子湯に入ると、冬の間は風邪をひかずに過ごせるという言い伝えも。香り豊かな柚子湯に入ることで、心身ともに癒されるはず。
柚子の主な栄養素は?ビタミンC柚子の皮はビタミンCの含有量が高く、果汁に比べて約4倍のビタミンCが含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があるので、病気や風邪に対する抵抗力を高めるといわれています。
食物繊維柚子の皮は、食物繊維が豊富。実はごぼうよりも多く、水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も、どちらも含まれます。
クエン酸柚子の酸味はクエン酸によるもの。クエン酸の酸味は、食欲増進作用があるといわれています。また、カルシウムやミネラルの吸収率を高める働きがあるともいわれています。
美味しい柚子の選び方新鮮な柚子を選ぶときのポイントは、
・ずしっと重さのあるもの・皮にハリやツヤのあるもの・香りが強いもの・皮が鮮やかで黄色をしているものなど。
皮に傷があったり色が悪いものは新鮮ではない証拠なので避けましょう。
柚子の保存方法<常温の場合>寒い時期であれば常温が可能。キッチンペーパーや新聞紙で包み、冷暗所におきましょう。ただ、乾燥しやすく香りがすぐ飛ぶので、1週間以内に使い切るのがおすすめ。
<冷蔵保存の場合>気温が高い季節、室内が暖かい場合はひとつずつキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存を。保存期間は10日程度です。使いかけの場合は、切り口にぴったりラップをして全体を包んで冷蔵庫の野菜室へ。その場合、保存期間は約3〜4日となります。果肉のところにカビが生え傷みやすいので、早めに使い切りましょう。
<冷凍保存の場合>柚子は丸ごと冷凍が可能。たくさん手に入ったときは、冷凍保存がおすすめです。ラップで包んでフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて封をして冷凍庫に保存を。約1ヶ月保存できます。
果汁にしてジュースにしたり、皮を刻んで料理にのせたり。一度にたくさん使い切るのはなかなか難しいので、しっかり保存をしながら、冬の柚子を楽しみましょう。
<参考文献>産直プライムシンクヘルスJAグループ