心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は夏の旬食材「青パパイヤ」をピックアップ!―今月の旬食材―青パパイヤメディカルフルーツと呼ばれるほど、栄養が豊富な青パパイヤ。16世紀初頭にパナマや南アメリカ北西部で発見されたといわれており、日本に伝来したのは明治半ばといわれています。8〜9月が旬のピークで主に沖縄県や鹿児島県で栽培されています。パパイヤと青パパイヤは同じ果実で、熟す前に収穫して、野菜として食べるのが青パパイヤです。
青パパイヤの主な栄養素パパインタンパク質を分解してくれる酵素であるパパイン。青パパイヤをお肉と一緒に煮込んだりするとお肉がやわらかくなるのはこの成分のおかげ。パパインはすべてのタンパク質を分解してくれるので、胃もたれ対策になります。
ポリフェノールポリフェノールには、活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用があります。活性酸素が体内で必要以上に生成されると細胞を傷つけ、老化や病気の要因になるため、ポリフェノールをこまめに補うことで、活性酸素が過剰になるのを防いでくれます。
ビタミンCビタミンCはコラーゲン生成に必要なビタミン。免疫を高めたり、メラニンを抑制してくれてシミやそばかすが増えるのを抑えてくれる働きがあります。ビタミンCは熱に弱い性質を持っていますが、青パパイヤのビタミンCは加熱しても壊れにくい特徴があります。
青パパイヤの栄養を効率的に摂取する方法青パパイヤは、加熱しても栄養が壊れにくいので、炒めても煮ても、生でも楽しめるのが魅力。
すべての調理に共通するのは、皮をむいて切り、水にさらすこと。10〜15分くらいさらせば、アク抜きができて美味しくいただけます。
豚の角煮など塊肉を使うお料理に青パパイヤを入れればお肉がやわらなくなるのでおすすめ。青パパイヤに含まれる豊富な酵素は、油っぽいお肉だけでなくごはんやパンの消化も促してくれて、胃もたれを防いでくれます。
美味しい青パパイヤの選び方新鮮な青パパイヤを選ぶには、
・緑色が鮮やか・ずっしりと重みがある・全体的に白い果粉がついているなどをチェックするのがポイント。
茶色く変色しているものは、新鮮ではないかもしれないので避けましょう。
青パパイヤの保存方法<冷蔵保存の場合>ペーパータオルで包んでから、ポリ袋に入れて乾燥を防ぎ、野菜室で保存。
<冷凍保存の場合>種を取り、皮をむいてアク抜きした青パパイヤの水けをふきとって、1回分ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れる。
美容面でも健康面でも、体にうれしい効果が期待できる青パパイヤ。ナンプラーやライム果汁を加えるだけで南国ムードを感じる前菜にもなるので、エスニック料理を気軽に楽しめます。シャキシャキした食感がやみつきに!女性にうれしい食材なので、ぜひ積極的に摂取してみましょう。
<参考文献>旬の食材百科シンクヘルス株式会社