心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は夏〜秋の旬食材「みょうが」をピックアップ!ー今月の旬食材ーみょうがそうめんや冷奴など、薬味として使われることが多いみょうがは、初夏から秋にかけての間が旬。みょうがの独特な香りはアルファピネンという精油成分で、発汗、呼吸、血液循環などの機能を促す作用があります。また、胃液の分泌を活発にする作用もあり、夏バテによる食欲減退にも効果的。
みょうがの主な栄養素アントシアニンアントシアニンはポリフェノールの一種で、みょうがの赤色の色素の成分。抗酸化作用があり、動脈硬化やがん、免疫機能の低下の原因となる活性酸素の働きを抑えてくれます。
アルファピネンみょうがに含まれている香り成分であるアルファピネンは、食欲増進作用があるといわれています。食欲がわかないときに薬味として料理に使うのがおすすめ。
カリウムカリウムは余分なナトリウムを排出する働きがあるため、むくみや高血圧の予防に役立ちます。
食物繊維便秘予防や血糖値対策に大切な栄養素。食物繊維は血糖値の急上昇を抑える作用があるため、食事のはじめに摂ると効果的。
ビタミンC皮膚や細胞のコラーゲン合成に不可欠な栄養素。抗酸化作用の働きもあるため、心臓や血管の病気、生活習慣病などの原因となる活性酸素から体を守る働きをサポートします。
みょうがの栄養を効果的に摂取する方法みょうがの栄養素をムダなく摂取する食べ方をご紹介します。
・水にさらさずに食べるアク抜きやシャキッとした食感を出すために切ったあとに水にさらすことがほとんどだと思いますが、水にさらすことで水溶性のカリウムやビタミンCなどが流れ出てしまうことも。どうしても水にさらしたいときは、時間を短めにするのがおすすめです。
・生でいただく炒め物など加熱して食べることもありますが、生で食べるほうが栄養素をたっぷりとれます。ビタミンCは熱に弱く、加熱することで減ってしまうことも。加熱するときはサッと加熱するようにするとよいでしょう。
美味しいみょうがの選び方新鮮なみょうがを選ぶポイントは、
・全体的にふっくらと丸みのあるもの・ツヤがあり全体に少しピンクがかっているもの・切り口先端部分がみずみずしいもの・茎部分が青みがかっているものなど。
花が咲いていたり、全体的に黒ずんだもの、軸の白い部分が茶色っぽいもの、触るとやわらかいものはいたんできている証拠なので、購入時は避けるようにしましょう。
みょうがの保存方法<冷蔵庫で保存する場合>冷蔵庫のなかは乾燥しやすいので、みょうがをそのまま入れてしまうとしなびてしまいます。
湿らせたキッチンペーパーでみょうがを包み、保存袋や保存容器に入れて蓋をして、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。キッチンペーパーは1〜2日に1回を目安に交換を。
<冷凍庫で保存する場合>薄切りやみじん切りなど、お好みの形にカットしてから冷凍を。使いやすい形にカットしたら小分けにしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
さわやかな香りのみょうがは、夏のあらゆる料理の引き立て役に。夏バテにも効果的といわれている食材なので、さまざまな料理に合わせてみてください。
<参考文献>トクバイニュースフーズリンク