心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。 栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は春の旬、「新ごぼう」をピックアップ!ー今月の旬食材ー新ごぼう新ごぼうの旬は4月〜6月の時期。通常のごぼうの収穫時期よりも先に収穫する若いごぼうのことをいいます。とうもろこしでいうとヤングコーンのような存在。若いごぼうなので、繊維質がやわらかく、アクが少ないので食べやすいのが特徴です。
やわらかい特徴を活かし軽くゆでてサラダにするのがオススメ!栄養素としては、通常のごぼうと同じです。
ごぼうはダイエットに効果あり?ごぼうには、むくみ防止や造血作用、抗酸化作用、腸内環境を整える作用など、ダイエットにつながる栄養素が豊富!また、水溶性食物繊維イヌリンが腸内で糖の吸収を穏やかにして、血糖値の上昇を助けます。
新ごぼうはやわらかく食べやすいのが魅力のため、この時期に積極的に取り入れてみましょう。
新ごぼうの主な栄養素は?食物繊維ごぼうといえばなんといっても食物繊維。水溶性、不溶性ともに食物繊維を含み、便秘解消に効果が大きいほか、不溶性食物繊維の「リグニン」は、腸内の発ガン性物質を吸着し、大腸ガンの予防効果があるといわれています。
カリウムカリウムは、体内のナトリウム濃度を一定に保つ働きをする栄養素。カリウムの働きによってナトリウムを体外へ排出されるため、ナトリウムの濃度が高くなって引き起こされるむくみや高血圧を予防、改善する効果があります。
マグネシウム体内にある多くの酵素の働きを助け、血液循環を正常に保つなどの働きをします。体内のさまざまな酵素も、マグネシウムがないと正常に機能しません。
体内に存在するマグネシウムの約半分は骨に含まれています。カルシウムと密接な関わりがあり、丈夫な骨や歯をつくるのに必要な栄養素。
葉酸造血のビタミンと呼ばれるビタミンB群の一種で、赤血球の形成を助けます。ビタミンB12とともに働き、新しい赤血球をつくるのに必要不可欠。動脈硬化の進行を防ぐ働きもあるといわれています。
ビタミンC抗酸化作用を持つ栄養素で、皮膚や血管の老化を防ぎます。体内の活性酸素の増加を抑える働きがあり、美肌、ストレスの緩和、免疫力アップなどさまざまな効果があるといわれています。
新ごぼうの栄養を十分に取り入れるポイント新ごぼうの豊富な栄養を十分に摂取するためには皮をむかないほうがおすすめ。
皮と身の境目に栄養や独特の風味があるので、泥を落とし包丁の背でこそげる程度でOKです。
また、水にさらしすぎないことも大切。変色防止とアク抜きのために酢水にさらすのが一般的です。ただ長時間さらしてしまうとポリフェノールが流れ出てしまうため、水にさらすのは5分以内にしましょう。
特に新ごぼうはアクが少ないので、さらさずに調理しても大丈夫です。
新ごぼうの鮮度を保つ保存方法は?常温保存の方法ごぼうは乾燥すると劣化するのが早いため、洗わず土がついたまま新聞紙に包み風通しのいい涼しい場所に立てて保存を。
冷蔵保存洗ってあるごぼうは日持ちがしないので、冷蔵庫の野菜室で保存が◎。
野菜室に入る長さをカットし、ラップに包んで野菜室に立てて保存を。
冷凍保存ごぼうは生でも加熱してからでも冷凍保存が可能です。
<生のまま冷凍する方法>①洗ったごぼうを4〜5cm程の長さにカット
②水に1〜2分程さらしてから、水けをきれいにふきとる
③1回分ずつの量を重ならないようにラップに包む
④冷凍用保存袋に入れて密封し、冷凍庫で保存
<加熱して冷凍する方法>①洗ったごぼうをささがきやせん切りなどにカットする
②1〜2分程水にさらしてから水分をふきとる
③フライパンに油を敷いて軽く炒める
④バットなどに広げて冷ます
⑤冷凍用保存袋に平らになるように広げ入れ、空気を抜いて密封する
⑥冷凍庫で保存する
きんぴらごぼうや炒め煮、炊き込みごはんにするのはもちろん、新ごぼうの上品な香りを生かして、ミルクスープやポタージュにしてみたり、リゾットにしたりと洋風のレシピにするのもグッド。新ごぼうのおいしさをシンプルに味わえるお味噌汁もいいですね。
ぜひこの時期に旬ならではのやわらかくてほのかな甘さを味わってみてください。