⬛️スモールコミュニティこそ、人々を動かす時代に

トークイベントのタイトルにもある「小さなコミュニティが世界を変える」。
このタイトルを付けた四角さんは、「これまでは、大国や大企業が社会を動かし、同時に地球環境を破壊してきた。そんな世界に生きていると、大きな組織じゃないとなにもできないのではないかと思ってしまいがちだが、僕の意見は違います。これからは〝Small is Beautiful＝小さいことがいいことだ”思っています」と話します。

「上勝町のゼロ・ウェイスト運動がうまくいったのは、まず自分ごとになったこと。小さいコミュニティでの取り組みのほうが行動しやすく、皆も協力しやすいんです」（田中さん）。「例えば政治は変えられないとか、上司たちを変えられないとか、組織の中で悩んでいる人は多くいると思いますが、一番はやはりノイズ。ムードを高めて世論を変えるっていうのが絶対に大事だと思うんです」（椋林氏）など、意見が交わされました。



小さくてもできることよりも、小さいからこそできること。大きなコミュニティに委ねることよりも、個人個人が行動していくことこそが、大事になってくる時代なのかもしれません。

そして、トークイベントの最後に四角さんからも名前が挙がったスウェーデンの環境活動家・グレタさん（注2）が2019年12月11日、米TIME誌の「2019年・今年の人」に選ばれました。16歳の女の子が起こした行動が、世界中の人々を動かし、やがて国連も動かしてしまうという、“一人の行動が世界を変えた”一つの事例です。

今回のゲスト4人は、それぞれ行動を起こしています。まずはその一歩を踏み出し、その連なりでウェーブが広がり世界は変わるはずです。自分にも何かできるかもしれない。そんなことを思わせてくれるトークイベントでした。

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（注1）BEOPLE FES（ビープルフェス）
心地よい空間で、最新のオーガニックフードやコスメを試せるイベント。第9回目となった9月26、27日のFESでは、「Touched MY heart 〜Give・Love・Joy〜」をテーマに約50ブランドの秋冬アイテムが勢揃い。トークイベントの話にも出た「Go Sustainable, Act For Future from NZ」をコンセプトにしたニュージーランドからお届けする、学べるコーナーも創設。

（注2）グレタ・トゥンベリさん
2018年スウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさんが、スウェーデン議会前で気候変動対策を訴える単独ストライキを実施。その行動が若者を中心にSNSでもバズり、世界163国で1000万人以上の人がデモに参加するという、過去最大の運動へと発展。2019年の「今年の人」（パーソン・オブ・ザ・イヤー）に最年少で選ばれる。