2020/12/09

ORGANIC DICTIONARY

「リトリート」で、自分を見つめ直す旅に出てみませんか?

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ストレスを抱え、忙しく生きる現代人の新しいリフレッシュ方法として、欧米を中心に注目を浴びている「リトリート」。一体何なのか、そしてどんなことをするのか?リトリートについて解説します!


ストレスを避けて生活するのは難しい現代社会。
「リトリート」はそういった慌ただしさや社会生活から少し距離を置いた環境のもとで、「本来の自分に戻るための時間のこと」を言われています。

リトリート(retreat)の語源はリトリートメント(retreatment)。本来は“逃避” “避難”という意味を持っています。
そこから派生して、仕事や家庭、人間関係などの日常生活からいったん離れる時間を持ちリラックスをして疲れを癒すことを目的とした、「自分を見つめる旅」として用いられるようになりました。
日本では「転地療法」とも呼ばれることもあり、リトリートをすることで外界とのコミュニケーションを一切経ち、物理的な距離を取ることで内側を整え、よりポジティブな再スタートをする準備ができると言われています。

では、リトリートでは具体的にどんなことをするのでしょうか?
4つの例をご紹介します。

1. 海や森林浴など自然の中にいく
マイナスイオンがたっぷりの森林浴や壮大な海の中に入ることで、五感を刺激してくれます。自然から聞こえてくる音、香りを全身で感じることで疲れていた心や身体を癒し、リラックスすることができます。

2. ヨガや瞑想で自律神経を整える
乱れた生活習慣、忙しい毎日、たくさの情報を取り入れた生活を送っていると、自律神経は乱れがち。ヨガによる呼吸法やポーズで、心や身体の不調を取り除き、集中力も高めてくれます。瞑想は科学的にもリラックス効果が認められており、副交感神経が働き自律神経のバランスが整います。

3. 温泉に入って体の芯から温まる
日本ならではのリフレッシュ方法といえば温泉。温泉に浸かって体を温めることで血行が良くなり、新陳代謝を高めて疲労回復にも繋がります。

4. 健康的な食事をいただく
身体にやさしいオーガニック食材や、地元のエネルギーあふれる自然食品をいただくことで、身体だけではなく心も元気に。施設によっては農作業を体験できるところや、ファスティングを指導してもらえるところも。ファスティング=断食は、体から老廃物を排出して内側からリセットできます。

リトリートは長期休暇がとれなくても、まずは週末だけでも十分。
また、遠くへ行けなくても都内近郊でもリトリートができるレンタルスペースも利用するのも手です。

何かに行き詰まったり、余裕がなくなってしまったときの自分へのご褒美としてぜひ、リトリートしてみてください。
少しだけ立ち止まって、自分自身を見直す時間を持つことで、リフレッシュした新しい自分で、2021年を迎えてみては?

Text by Sonomi Takeo