2020/07/04

REMEDY

今年も猛暑の予感!夏バテ対策にビタミンBとミネラルは欠かせない

気候変動により、年々夏の暑さも増している昨今、夏バテ防止には身体の内側からケアをすることが重要。しっかり事前に対策をして、暑い夏を元気に過ごしましょう。

皆さんは夏バテ対策をしていますか?毎年やってくることを分かっていながら、きちんと対策せずに過ごしている方も多いみたい!健康な体づくりにおける情報をお届けするべく、今回は夏バテ対策を解説します。

そもそも夏バテの原因って?
夏バテは、夏の暑さに身体が順応できず現れる症状のこと。「疲れがとれない」「食欲が減退する」「身体がだるい」…などの症状がありますが、その原因はさまざま。
まずは、なぜ夏バテが起きるのか、そのメカニズムを知っておくことが大切!

夏バテの原因は、主にこの3つ。
① 体の中の水分やミネラル不足→脱水症状
② 暑さによる食欲の減少→栄養不足
③ 暑さとエアコンによる冷えを交互に繰り返す→自律神経の代謝コントロール
普段の食生活、サプリなどによる栄養補給で身体を整えておくことが必要です。


夏バテ予防はビタミンB群が決め手!
ビタミンB群を摂取することは、疲労回復や、食べ物をエネルギーに変換してくれる効果があると言われており、普段から積極的に摂ってほしい栄養素。
夏のエネルギー不足解消や冷え性対策に効果的です。

では、ビタミンB群のそれぞれの役割とは?
ビタミンB1
夏バテで最も重要と言われている成分。夏は普段より多くのエネルギーを消費されたり、体温調節のために発汗するのでエネルギー不足になりがち。ビタミンB1は炭水化物(糖質)をエネルギーに変換するのを助ける働きがある。食べ物で摂るなら玄米や豚肉ですが、ニンニクと一緒に摂るとより効率良いですよ。

ビタミンB2
脂質をエネルギーに変換してくれるので、ダイエットをしている人に嬉しい成分。食べ物で摂るなら納豆や卵、鰻もオススメ。

ビタミンB6
たんぱく質をエネルギーに変換。夏バテになると筋肉疲労も起こしやすいため、たんぱく質は摂取してほうが良いでしょう。たんぱく質と同時にビタミンB6を摂取するとより効率的に吸収できる。鶏肉やサーモン、マグロなどに多く含まれます。

ビタミンB12(葉酸)
「造血のビタミン」とも言われているので、貧血にも良いとされる。血液循環を促進し、冷房による冷え性対策にも効果的。
夏バテ対策は冷え性対策にも応用できるため、ビタミンB群は夏に限らず冬も摂取するのがおすすめ。

しかしひとつ注意したいのが、ビタミンB群は水溶性ビタミンであるため、尿として排泄されてしまうこと。蓄積時間が非常に短いんです。加熱しないと食べることができない食物も多いので、日々の食卓で摂り続けることは、ハードルが高いですよね。食事やサプリメントから、常に摂取し続けることが大事です。


暑さによる発汗でミネラル不足に!
夏は、ベタベタする汗をかきますよね?その原因は、汗と一緒にミネラル分が流れ出ているからなんです。
汗から多量のミネラル分が排出されると、今度は身体がミネラル分不足になることも。ミネラル分は身体の重要な代謝機能として働き、食事をエネルギーに変えて、体力を維持したり疲労を回復させたりします。
ミネラル不足になると、身体のあちこちでエネルギーが足りない状態になってうまく機能しなくなり、体力を消耗して「だるい」「疲れやすい」という夏バテ症状が出やすくなるのです。
ちなみにミネラルウォーターに含まれているミネラルは身体の中に取り込むことができません!鉄分不足だからといって鉄を舐めても解消しないのと同じですね。魚介類、海藻類、豆類などに多く含まれると言われていますが、ビタミンB群と同様、食事のほかサプリメントを上手に取り入れていくことが大切です。

夏バテ予防にビタミンBとミネラルを摂取する重要性はおわかりいただけたでしょうか。もちろん、こまめな水分補給も大切です。冷たいお水を一気に飲んでしまうと胃を冷やし、胃酸を薄めてしまうため、食欲不振、消化不良を招いてしまいます。常温のお水を少しずつ飲みましょう。

今年の夏もかなり暑くなると言われています。身体をしっかりと整えて、夏を楽しく快適に過ごしたいですよね。是非参考にしてみて!

(参考:オーソモレキュラー栄養医学研究所)
(協力:(株)スタイルアンドバリュージャパン)

Text by Sono Hirose