2020/07/03

ORGANIC DICTIONARY

“週いちベジ”で地球の未来が変わる!「ミートフリーマンデー」とは?

Photo by Shutterstock

「週いちでお肉を食べない日をつくろう」と、地球環境保護を目的に提唱された「ミートフリーマンデー」を知っていますか?

昨今、スーパーでも大豆ミートなどの動物性食品代替品も見かけるようになり、ビーガンレストランやカフェが徐々に増えてきました。
とはいえ、完全にベジタリアンやビーガンになることは、なかなか難しいのが現状です。

“週いちベジ”という言葉を聞いたことはありますか?
週いちベジとは、地球のため、動物のため、健康のために、“週に一日だけ菜食を実践する”ことで、地球温暖化を食い止め、かけがえのない資源を守り、多くの動物の命を助け、そしてより健康な身体を手に入れることができる…。そんなことを目指した活動のこと。

実は「ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)」は、 元ビートルズ、ポール・マッカートニー氏が2009年に提唱したものなんです。
「ベジタリアンを強制するものではなく、週に一回、お肉を食べない日をつくるだけで地球環境問題緩和に貢献することができるのではないか」という考えのもと、発足されたキャンペーン。
このキャンペーンは世界36カ国に広がり、ニューヨーク市のすべての公立学校が2019-2020年度から“肉なし月曜日”を開始することを発表。
(引用 The Official Website of the City of New York)

日本でも、日本ベジタリアン協会が発足させた「ミートフリーマンデー・ジャパン」から始まり、「ミートフリーマンデー・オールジャパン」として拡大しています。
2017年4月から内閣府、2018年10月から東京都庁内の職員食堂でもミートフリーマンデーは導入され、これからもさまざまな場所で拡大されていきそうです。

肉の生産過程では二酸化酸素を大量排出し、輸送でもエネルギーを使用します。肉の消費を減らすことは、個人ができる温暖化対策の一つとされています。
小さなことでも一人一人がアクションすることで、地球にもたらす変化は大きいものになるはず。ベジタリアンにならずとも取り組めるこの活動。さっそく皆さんも、週いちベジを始めてみませんか?

Text by Sono Hirose