2020/03/03

INTERVIEW

田辺莉咲子さん独占インタビュー|今、私が追い求める道

Photo by Azusa Hasegawa

人気フィットネストレーナー・田辺莉咲子さんのSNSは、弾けるような笑顔写真で溢れている。それは決して自慢気ではなく、私たちをハッピーに巻き込んでくれるものだ。そんな彼女がこれまでどんな道を歩んできたのか、そして今どんな景色を見ているのか…
BIOPLE.jp 独占インタビューです。


――フィットネストレーナーとして活躍されていますが、そもそもトレーニングを始めたきっかけは?
「トレーニング自体は小学校2年生くらいからかな。トレーナーになる前は11年間、『バトントワリング(*)』というスポーツの選手として活動(全国大会で優勝するほどの腕前!)していたんです。身長が低い分、人よりも筋肉量が少なかったので、皆ができることでも自分にできないのが悔しくて…それでトレーニングを始めました。選手時代は筋力を増やすためのトレーニングをしていたのですが、現役を引退してから少しだけ教えるお仕事についたときに、筋肉の大切さとか、自分の筋肉と人の筋肉の違いをすごく感じたんです。それがきっかけで、ボディデザインをするようになったんですよね。」
*バトン(両端にゴム製のおもりをつけた金属の棒)を回したり、空中に投げたりする演技を行うパフォーマンスないし、それを体系化したスポーツ

――そこから教える側になった経緯は?
「高校を卒業して毎日暇だったので、24時間制のジムに通っていました。自分のやりたいことを仕事にしたかったけど、スポーツをどうやって仕事にすれば良いかわからなかったので、人よりも知識をつければ良いのかなって思って。とにかく暇だったし(笑)!毎日ジムに通ってたら、『パーソナルジムをオープンするから雇ってあげる!』という人が現れたんです。私は“教える”ということを研修期間の中で学ばせていただきました。まずは個人事業主としてフリーで雇ってもらい、トレーナーとしての仕事がスタートしました。」

――トレーナーとしての進路は迷わずに、一直線で決まったのですね。
「資格を取るかコンテストに出ているトレーナーが多かったので、私は最初コンテストに出ようと思っていました。当時パーソナルトレーナーとしての道を歩き始めていたので、1対1で深く人と関わることはできましたが、大人数で何かを与えられる人ではありませんでした。でも『自分がブランドになったら、もっといろんな人を巻き込んで楽しくできるかも!』と思い、コンテストに出た方が良いのかなと。でもやっているうちに自分の目的が変わってきたんです。体の見た目の競争よりも、皆がハッピーに!気持ちも体も健康的にという“健康美” に行き着きました。だから少し変わってきてはいるかな。」



――学生生活が終わると生き方に迷うものだけど、考えはまとまっていたのですね。
「あ、少し端折って話しました(笑)!実は美容学校に2ヶ月通ってみたり…色々トライはしたけど、多分悩む前に辞めるタイプなんです。ずっとやりたい仕事じゃないのにどうしよう…って悩んだことはないですね。向いてなければ辞める。その判断は早いのかな。学費も自分のバイト代で払っていたので、全部自分次第でした。自分で稼いだお金で、これが本当にやりたいことか、やりたくないことか、天秤にかけやすかったというのはあります。」

――トレーナーになってから、実際に変わったことは?
「人のタイプって分けると10通りくらいだと思っていたんです。ちょっと落ち込みやすい人には、こうやって教えようとか…。でもそれぞれ全然違くて。それが私的には楽しくて、続ける一つの理由になりましたね。」

――大変ではなく、楽しい!と思えたんですね。
「はい。中学生を教えることもあれば、一番高齢の方では65歳の方を教えたこともあります。私がなんとかしてあげなきゃいけない!という使命感よりも、お互いのスペックをシェアする感じ。私はトレーニングを、そして私よりも人生経験を積んでいる相手の方は女性的なアドバイスを。だからお互いがすごく楽しいんです。どうしてあげれば良いかではなく、“こうなりたい”を言いやすい関係を作るようにしています。友だちに近いような感覚かな。」

――トレーナーとしてのモチベーションはどこに感じますか?
「一緒に成長していることを感じるところ!楽しいですね。初めて会ったときに『うわ、どうしてあげれば良いんだろう』っていうくらい、自信がなくて、ボロボロで…みたいな人が、SNSで自撮りした写真をアップするようになったのを見ると、めちゃめちゃ嬉しい!」



――パルクール(*)について聞かせてください。始めたきっかけは?
「バトンをやっているときは、もちろんバトンで生きていこうと思っていました。でも金銭的な理由もあって続けられなくなったときに、YouTubeでパパラッチからパルクールで逃げる作品を見たんです。有名な人なのに、楽しく生きてる人だなって。しかもすごく細いのに、筋肉を使いこなした。『こういう人になりたい!』、って思いました。パルクールからしたらデメリットである私のような身長の低い人が、コンプレックスを気にせずにこんな迫力あることをやったら、『私にもできるかも』って思ってくれる人がいるかもしれない。私はインフルエンサー的に表に出る仕事もしていましたし、そうやって勇気を与えられる人になれたら良いなって。それでパルクールを始めました。」
*走る、跳ぶ、登るといった移動に重点を置く動作を通じて、心身を鍛えるスポーツ

――経験のない、動画で見ただけのスポーツをどのように始めたのですか?
「調べて、電話して、『予約したいです』って!今も習っていますが、少しずつ披露する場も増えてきました。パルクールもすごく筋肉を使うものだし、ハッピーにトレーニングできるものなので、今やっているパルクールとトレーニングを合わせたようなことができたら良いなと思っています。」

田辺莉咲子さんの代謝UPに効く体幹筋トレ連載はコチラから!

Text by Sahoko Seki, Photo by Azusa Hasegawa

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