2024/04/20

WELLNESS

あたたかい春、「新緑」を眺めると心身にいい効果が?

寒い冬から一転、すっかり外は新緑づきました。新緑にはあらゆる健康効果があるといわれています。天気がいい日は外に出て、全身でそのエネルギーを浴びながら、毎日を健やかに過ごしましょう!


新緑はリラックス効果があるのをご存知でしょうか。
まず、緑色は副交感神経を優位にし、ストレスや憂鬱な感情を緩和してくれる作用があります。さらにある成分によって、心にゆとりを与える作用があるんです。

木々から発する「フィトンチッド」って?
新芽が生える木々からは、「フィトンチッド」と呼ばれる成分が発散されています。
この「フィトンチッド」は何かというと、細菌や害虫などから身を守るために木が自分から発散する成分。
この成分は、副交感神経の働きを優位にして、ストレスを緩和してくれるといわれています。
森林浴は、さまざまな研究結果が発表されており、憂鬱感の減少、血圧の低下、血中コルチゾールの減少が認められています。
コルチゾールは分泌される量が多いと血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらすことで知られています。
緑のなかで呼吸をしてたっぷりの酸素とその成分を取り込むことで、心身ともにリラックスしながら健康維持が期待できます。


森林浴はマイナスイオンから得られる効果も
マイナスイオンは、大気中に存在する負の電荷を帯びた分子の集合体。
マイナスイオンには爽快感、静けさ、空気の清浄さがあります。
私たちの体は、空気中のプラスイオンとマイナスイオンのバランスが重要です。プラスイオンが多い場合は酸化の影響で、老化、血行不良、アトピー性皮膚炎、さらにはうつ病やノイローゼなどの心の症状を引き起こす可能性もあります。
反対に、マイナスイオンは副交感神経に作用し、体をリラックスさせ、細胞を活性化して疲労回復させるなどさまざまな疾患の予防に有効です。マイナスイオンが多い環境では酸化が抑制され、アンチエイジングへの期待も高まります。

上記のように、森林浴や新緑に触れることは、心身を癒す効果があることがわかっています。

自然の景色を楽しむ視覚、草木の香りに触れる臭覚、鳥のさえずりや川のせせらぎなどの音による「聴覚」、樹木や大地に触れる「触覚」、水を感じる「味覚」など、五感に刺激を与えるきっかけにも。
日本は四季の移り変わりを感じられる場所。過ごしやすいいまの時期に、ぜひ感覚を研ぎ澄ませ、心身を癒しに出かけてみてください。




<参考文献>
tenki.jp

Text by Sonomi Takeo