2022/08/27

LIFESTYLE

読んだらカレー愛が止まらなくなる!?「内藤裕子のカレー一直線!!」

ナスとひき肉のキーマカレー

ビープルでは、夏にスパイスのある生活を送ることをオススメしていますが、日々のスパイスメニューを考えるのは大変!
そんな問題を解決するべく今回ご紹介するのは、人気アナウンサーの内藤裕子さんによるカレーレシピ本です。この1冊があればカレーレシピはもちろん、大切な人への想いを伝える方法としても役立つこと間違いなしですよ。

「カレーはラブレター。」
これは、今回紹介する「内藤裕子のカレー一直線!!(池田書店)」の冒頭のひと言です。

著者である内藤裕子さんは、言わずと知れた人気アナウンサー。NHKに18年間勤め、キャスターやリポーター、ナレーターとして第一線で活躍してきた彼女が、「家事ヤロウ!!!(テレビ朝日系)」の番組内でカレーのレシピを紹介する企画でカレー通として知られるようになり、ここ数年は“カレーアナ”として注目されています。
遂に今年6月に「内藤裕子のカレー一直線!!」というカレーのレシピ本を出版したわけですが、先述した“ラブレター”という言葉に込められた想いとは……

内藤さん「そう思うきっかけになったのは、母のカレーだったんですよね。本でも紹介している“ナスとひき肉のキーマカレー”が母の味として印象に残っているのですが、ずっと当たり前のように食べてきたんです。でも2010年に母が癌で亡くなりまして、もう二度と母のカレーが食べられないと思った時に、そこからカレーとの向き合い方と言ったらおかしいですけれど、変わったんですよね。
NHKに勤めて忙しく働いていたとき、実家で母が作るカレーを食べて元気をもらっていました。それを思い出した時、母の愛情がある種ラブレターみたいなかたちで、愛を送ってくれていたんじゃないかなと。言葉では言わないけれど、母の私への想い、愛情がカレーという形をとおして送られていたんじゃないかな。」

そう思ってカレーの勉強を始めてから、ご家族や友人たちにカレーを振る舞うようになり、感謝の言葉をたくさんいただいたのだそう。
「裕ちゃんのカレーを食べたら勇気が出た!」「体がすごく温まって、冷えも取れて元気になった!」「カレーを食べると裕ちゃんを思い出す」……そんな言葉を受けながら、誰かのために、という思いで作っていたつもりだけれど、受け取るものの方が大きいのだと気付かされたと言います。

内藤さん「言葉っていらないのかなって。アナウンサーなのでつい言語化したくなっちゃうんですよ。想いは言葉にしないと伝わらないと思っていて。でも言葉がなくても伝わる想いってあるんじゃないのかなと、カレーが教えてくれました。」

「内藤裕子のカレー一直線!!」では、「カレー粉で作るカレー」「ルウやスパイスで作るカレー」「めんやパンで楽しむカレー」という3つのテーマごとに、手軽に作れるカレーのレシピがとても分かりやすく紹介されています。そのどれもに、内藤さんのカレー愛が込められているはずです。そして箸休めのように、器のこと、スプーンのこと、ワインとのマリアージュのことなど、ちょっとした小話が挟まれていて楽しい内容。

内藤さん「この本を見ながら、今日は誰にラブレターを届けようかという想いで、カレーを作ってもらえたら嬉しいですね。」

皆さんもカレーに温かい想いを込めて、大切な方に振る舞ってみては?
そして夏はもちろん、年中スパイス生活を楽しんで!


「内藤裕子のカレー一直線!!」内藤 裕子著/池田書店 ¥1,400(+税)